いやはや、オモロイ人ってのはいるもんで。

否!!!

僕が知らない世界だから、オモロイと思うだけなのか…


知合いのAV監督のちょいとしたサポートで、撮影現場へ行ってきたさ。


…ということで、今回は、『一万円を握り締め!』 という小咄。



    *    カエル    *     *     *     カエル   *



撮影現場は、熟女たちの熱気に溢れていた。


『女は20でおばさん!30で熟女!』

などという、雑誌や吊革広告の文句にありそうな、そんなレベルじゃない。


いかんせん、作品のサブキャッチが、

『還暦だって女だもの』

だもの!!!


そう! 正真正銘、嘘偽りのない熟女たち。


『まあ、これも経験、経験!』

と、

『そんな経験、いらなくね?』

が、僕の頭をグルングルンしているなか、淡々と撮影が進んでいく。



僕の目には、女優と男優が、超リアルに、

お母さんと息子たち

に思えて仕方が無い。


と、同時に、変な考えに及び、とってもいたたまれない気持ちにもなったり…



と、そうこうしているうちに、監督から声が飛ぶ。


『次は、16年振りに、帰省した息子達。っていう設定でいきます!』




…うぉ!!! やっぱしキタッ!!!


………でも、なんで、16年ぶりなの? 15年ぶりではダメなの?



当然のごとく、その場の誰もがキョトンする。

と、それを敏感にキャッチした監督から激が飛ぶ。


『これは、AVじゃないんだよ! 文学なんだよ!!』



…なるほど。


ここは、

『深く考えてはいけない世界』

なのである。



                                     つづく…と思います。