2004年06月

世界平和~・・・

この日、
俺は行き着けのドンキホーテにいた。

目的は特に無し
あえて目的を言うとするならば、
「今日のドンキはどんなかな~?」
である。

今日のドンキは、昨日と変わらなかった。
との結論を手にして、
俺はドンキを出た。

「そんな安くないじゃん」

と、いつもと変わらぬ感想を持って、
俺はドンキを出た。

その時、目の前に見たもの。
それは、
歩道を歩く一組にカップル。

そして、
そのカップルを追い越そうとして、
自転車のベルを激しく鳴らす男。

カップルはベルの音を無視しているのか、
まったく歩道を譲る気配は無い。

自転車の男は更にベルを掻き鳴らす。

その音に全くお構いなしのカップルであったが、とうとう、カップルの男が、相手に声をかけた。

男「自転車だよ」

俺は思った。
やっと道を開けるのか。

しかし、違った。
男の「自転車だよ」
の声に対して返した女の言葉は、

女「この道はどっちが優先なの?!」

女の声は荒立っていた。
そして、なまっていた。

そう。
その女は、中国が韓国か、
そこまでわからなかったが、
アジアの方だったのだ。

確かにそこは歩道で、
俺が自転車を走らせる時も、
通行人が邪魔に感じる。
否!
通行人は、自転車を邪魔に感じているのだろう。

その女性も後ろから、
無機質にベルをチャリチャリ鳴らされて、
苛立っていたのだろう。
だから、自転車のベルを無視して、
我が道のように歩いていたのだ。

そして、
「この道はどっちが優先なの?」
と、怒りを投げかけたのだろう。

俺は自分も自転車で我が物顔に、
その歩道を走っていたことを恥じた。
何より、外人に自分が注意されたようで、
赤面した。
だから、その女の発言には十分納得させられた。

しかし、
しかしだ!


その自転車の男は納得していなかった。
外人女性の、
「この道は、どっちが優先なの?」

に対して、
自転車男は、こう答えたのだ。

女「この道は、どっちが優先なの?」


自転車男「日本人が優先だよ!」

男は、そう言葉を投げ捨てて、
車道に降り、去っていった。

一部始終を見ていた俺は、
ドンキの前に立ち尽くしていた。

それは言っちゃ~ダメだろ~。

なんでだめだって・・・
・・・考えなくてもダメだろ~・・・

なかなか面白い会話を耳にしたな~
という思いだけを記憶して、
俺は家に向かった。

もちろん、歩道ではなく、
車道を自転車で走って。

小世界発見!

部屋を広くしようと、モノを捨てだした。
とは言っても、なかなかモノを捨てられない性格。

なんかに使える。
いつか使える。
誰か必要とする。


などなど考えると、なかなか捨てられない。

そんな中、完璧に使わないパソコン。
2年前まで使っていた、ディスクトップ。
ベッドの下にずっと置いておいてみたが、
さすがにいらんだろ~ってことで、
捨てることを決めた。

とは言っても、どうやって捨てたらいいのかわからない。

ワープロや、ミシン、CDデッキ、本棚、
などは、区に申し込むと、
指定日に取りに来てくれる。

しかし、パソコンは、最近の何とか法で、
各企業が引き取る事になっているらしく、
区は扱ってくれない。

俺はネットで、パソコン回収について調べ出した。
しかし、いくら探しても、それにあたる項目が見つからない。

どうしよう?

もう一度ベッドの下に戻そうかとも考えたが、せっかく決めた廃棄の決意を取り消したくはない。

そして、こういう時に限って、廃品回収の業者は、
近所を回ってこない。

「近くの公園に捨てちゃおうかな」 という思いが頭を過ぎる。

しかし、30にも近い大人がそれでは、あまりにも、みっともなさすぎる。

結局、小さな庭に放置することにした。

それから3週間が過ぎた。

帰ってくるたびに、汚れていくパソコンが目に入る。
今まで、数々の脚本執筆でお世話になったのに、あまりにもかわいそうな扱いだと、
思い始めた。
なんとか、安らかに葬ってあげたい。

そう思い、俺は工具箱に手を伸ばした。
そこから、ドライバーセットを取り出し、
パソコンに向かった。

そう。
バラバラにして、「燃えないゴミ」
で出すことにしたのだ。
これがパソコンに対する感謝なのか、と言われれば、全く違う。
しかし、目につくところで、雨風にさらされているのは、俺が絶えがたい思いになる。

しかし、いざ、バラバラにしようとすると、
俺は立ち止まってしまった。

脚本の構成で、組み立ててみたり、
バラバラにしてみたりすることは、得意なのだが、モノとなると、
話は違ってくる。

「機械」と呼ばれるものが、壊れると、
自分でなんとかしよう、などとは全く思わず、
速攻で、
修理にす。か、
ゴミにす。
という手段にてきた俺。

随分「出」の文字が続いたが、
俺は「出」に頼ってきた。
って、まあ男だしね。

俺は、パソコンに絡みついた蔦をひっぺが返し、
泥を払って、ねじを探した。

土に埋もれたねじを見つける。
俺はつたないドライバー裁きで、クルクルとねじを外す。

「ねじって、どっち回しなんだろう」と、何度も考えながら、
7箇所のねじを外した。

40分余り時間をかけて、パソコンのカバーは、無抵抗となった。
俺は、そっとパソコンカバーを外す。

その時俺は、想像もしていなかった世界を目の当たりにした。

パソコンの中に小世界が出来上がっていた。

蜘蛛、ダンゴムシ、ハサミムシ、ナメクジ、蟻、見たこともないバッタもどき、
などなどが、そこに小世界を作りあげていたのだ。

パソコン内部の様々な隙間、
部品の数々をホント上手に利用して、快適な空間としていたのだった。

もっと細かく分解しなければ、燃えるゴミとして、ごまかしきれない。
ということは、わかっているが、
彼らの世界を壊すことは出来ない。
との思いから、俺は再びパソコンのカバーを元に戻した。

以前、使用済みの船を海に沈めて、魚の住み家にしている、という話を何かで読んだが、
まさに、それと同じ状況であったと思う。

不要となったパソコンの中に、昆虫の世界。
現代ならではの出来事だろう。

現在俺は、その庭に放置されたパソコンの上に植木鉢を備えて、
いかにして、自然に溶け込ませるかを考えている。

もちろん、「自然との共存」が、こういうことを言っているのではない、
と、わかった上での俺の行動だが、
パソコンの「コン」を、昆虫の「昆」と書きたくなったのは、
至って自然な流れであった。

久しぶり!

「気合」が「ビンタ」なのか、
「ビンタ」が「気合」なのか、
よくわかんねー。

「気合」=「ビンタ」

ってのも、おかしいじゃん。
「気」って言ってんのに、
「体」思いっきり使ってるし。

気合を「」だけで入れる、
ファニスケまめコラム。
再出発。

よろしく。
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